新年のご挨拶 | 2015.1.5 | |
名取岩沼農業協同組合 代表理事組合長 佐藤 富志雄 新年あけましておめでとうございます。 組合員の皆様におかれましては、ご家族お揃いでお健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は、名取岩沼農業協同組合の事業各般にわたりご支援ご協力を賜りましたことに対し、衷心より厚く御礼申し上げます。 さて、昨年は経営所得安定対策の見直しが行われたなか、米の消費減退や持越在庫などによる米価の大幅下落など農業・農家を取り巻く情勢は大変厳しいものとなりました。加えて、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の動向につきましては予断の許さない状況が続き、農業・農協改革を含む改革実施計画が閣議決定され、今年には法整備が進められる見込みとなっており、先行きが不透明な状況が続いております。 管内農業は東日本大震災より3年9か月が経過し、被災地域の水田では大型圃場整備事業が本格的に進められ、新たに農事組合法人が設立されるなど営農再開や農地の集積が加速しており、農業復興においては明るい話題のある一年でありました。 また、JAといたしましては、5月に愛島支店、高舘支店を統合し、名取西支店をオープンしたほか、震災で大きな被害を受けていた本店事務所の新築工事を終え6月にオープンするなど、本支店再構築方針を基に施設の整備を進めて参りました。さらには、長年組合員の皆さまより要望をいただいておりました葬祭会館の建設に向け昨年12月5日、美田園支店北側用地に着工し、全農宮城県本部と協同運営方式で7月より営業を開始する予定になっております。 2015年はJAグループ連合会で組織する「担い手経営体支援チーム」と連携し、今後も被災地区を中心に営農再開への支援を継続し、農地円滑化事業や中間管理事業への対応を強化してまいります。また、各事業においては職員一人一人のスキルアップを図り、個々の営業力強化や積極的な訪問活動を実践するとともに、組合員・地域住民・消費者の皆さまとの交流を通し、これまで以上に絆を深めてまいります。 尚、これまで取り組んできた信用事業強化計画も平成27年度が最終年度になることから、進捗管理を徹底し、財務基盤の維持・拡充、経営健全化に向け、全力を挙げて取り組んでまいります。 農業・農協を取り巻く環境は厳しい状況が続いておりますが、組合員・利用者・地域住民の皆さまの期待と信頼に応えるべく、これまで以上に役職員が一丸となり、充実した事業運営や自己改革、変化する農業情勢への的確な対応と復興へのさらなる後押しなどの諸課題へ取り組んでまいりますので、より一層のご支援、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 結びに、皆様のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。 |